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新MD元年として、気候変動、後期高齢者増への対応を進めよう
あけましておめでとうございます。
2025年を振り返りますと1月にトランプ氏がアメリカ大統領に就任し、すぐに関税の話が出て日本は石破政権下で赤沢経済担当相が何度もアメリカに渡り交渉を進めました。長い交渉途中で国内では猛暑に襲われ、春と秋のない二季と言われる長く暑い夏が続きました。
暑い夏が過ぎたあたりで高市政権が誕生しましたが、国防問題が議論し始められ、中国との間で外交問題が少しぎくしゃくしてきています。
こうした流れの中で、賃上げによって購買力が出てくるのではないかと期待していましたが、円安などによる物価上昇の方が大きくて可処分所得が増えるということにはならず、ディスカウント基調が続いています。
特に象徴的だったのは商売の山谷が少なかったこと。秋からハロウィンもサッと過ぎて、ボジョレーも盛り上がらず年末商戦も歳末感のない年の暮れでした。その意味では成熟社会が本当に成熟してきたという感じです。
10年単位で変わるITの世界
長期的スパンで世界を振り返ってみると、冷戦後が始まったのは1989年で、それ以降の30年間は冷戦後の時代。ベルリンの壁が崩壊したのは1989年11月9日でしたが、その直前の1989年3月にイギリス人のティム・バーナーズ・リーによりWebが発明されています。当時世情の変化が激しく、文献でも発表されておらず、あまり知られていませんが、Webは欧州原子核研究機構(CERN)の技術者だったバーナーズ氏によるものです。当時、コンピュータはインターネットに繋がっていましたが、分散していました。分散しているファイルを突き合わせて表示する技術がWebです。
当時スティーブ・ジョブスがアップルを飛び出して、ネクストコンピュータという会社を設立していました。バーナーズ氏はそのネクスト上でWebを創った。だから、まだPC上で創られたものではなかったのです。1991年にソ連の崩壊が始まり、このあたりから芽がでてきて、1995年にウインドウズ95がでて、その上でWebを動かした。それでWebが爆発的に浸透していった。
1990年代はまだインターネットにアクセスするのが大変だった時代。その技術を変えたのがアイフォン。2007年にアメリカで発売になって日本では2008年に発売された。今度はアイフォンの上でWebが動いた。それで爆発的に技術の入れ替えが起こって、今や私たちの生活はスマホがないと成り立たなくなっています。まだ、スマホが出てきて15年くらいしか経っていない。スマホを持っていれば世界中どこでも繋がり声も聴ければ情報も取れる。それで世界の動きが早くなってきています。
2020年から3年間ほどコロナ禍がありましたが、コロナ禍が終わる2023年にChatGPTがでてきた。それでまた、世の中がガラッと変わろうとしています。
大まかにみるとWebが出てきて世の中が相当変わり、さらにスマホができてバサッと変わった。そしてAIがでてきた。ほぼ10年ごとに大きな変化が起きているわけです。
52週MDも根本から見直す時期
特に今年は政治的にはトランプ政権になって、これまでのグローバリズムから個々を大事にするナショナリズムに戻りつつある。その意味で政治的には退行してきていて、新帝国主義と言われ始めています。
ソ連が崩壊して自由主義が伸びていくかと思っていましたが、30年したら新帝国主義の時代になりつつある。というのが今の流れです。でもどんなに時代が変わろうとも人間はどの時代でも食べないと生きていけない。その点では、私たちは食料品を扱う商売で大変ありがたいことと思っています。政治や技術の環境が変わっても人間の身体は変わらない。だから食物を食べる習慣は非常に保守的で変わらない。昨年はコメ不足騒動がありましたが、私たちの食料品を販売していく商売は続いていく。世の中の大きな変化の影響は受けるけれど事業は続けられるというのはすごく重要なことと思います。
事業を続ける中で影響を受けるのはやはり気候変動です。今年の夏も暑くなるでしょうし、そうなると食欲も減る。水分補給が重要になる。そうした消費の動向をきちんと分析して商売を組み立てなおさないといけない。去年から言っているように気候変動が激しくなっているので、私たちの行っている52週MDも根本から見直さないといけない。だから2026年は新MD元年と位置付けて、これまで取り組んできたMDを一度忘れ、今の気候変動に合わせてMDを是非見直して欲しい。
それにこれだけ技術が変化した中で、これから進んでいくのはAI。だからAIをどのように使っていったらいいのか。それが今年のテーマになると思います。
セルコレポート2025年11月号にセルコ加盟社のエコスの齊田業務部長がAIの活用についてインタビューに答えていますが、そこで言われていることをよく見て頂いて、その中から自社では何が使えるか。発注か問い合わせ対応なのか、自分たちの環境に即してAIを使っていくことが重要。先進事例を見るのではなくて身の丈に合ったAIを使って生産性を上げていくことです。
それと共に、少子化と高齢化への対応。高齢者のマーケットには実際、どんなニーズがあるのか。ベビーブーマーの世代が後期高齢者になっていて、元気な後期高齢者が増えている。そうした高齢者に対して食材、食べ方などを提案する。要するに後期高齢者が健康になるような食事の提供をやらないといけない。
少子化に対してはマーケットが縮まるから、大きな流れでは売上は減少していく。だけど、我々が生き残っていくためにはなるべく減少させないこと。そのためには来店頻度を増やしてもらうことと、買上げ点数を上げ、単価を上げていくこと。顧客が変化していくことに向けたMDを気候変動に合わせたMDと同時に考えていかないといけない。
後期高齢者は食べるものは減るかもしれないが、おいしくて健康になるものを食べたいわけだからそれは何かを見出すことと思います。
少子化に対してはAIとかスマホなどをうまく使って省力化、効率化を進めていかないといけない。
生成AIに新MDを聞いてみた生成AIに新MDを聞いてみた
ここで、「新しい52週MD」について、気候変動と後期高齢者の増加という2つの社会変化をポイントにその在り方を生成AIに聞いてみました。
すると、AIは「従来のMD」と「新しい52週MD戦略」「販促・アクション」に分けて教えてくれました。例えば、従来のMDは季節固定型で、過去のデータに基づき「梅雨明け=冷やし麺」と固定的に計画する。これに対し、新52週MDはデータ連動型。
気象データ(週間・月間予報)、在庫データ、地域別アメダス情報をリアルタイムで分析し、機動的にテーマを変更する。
具体的なアクションでは、@デジタルサイネージ、チラシなど販促物の即時差し替えを前提とした仕組みの構築、A「猛暑対応商品」の展開時期を前倒し長期化する、Bサプライヤーとの情報共有を強化し、不作・豊作の予測に基づき代替素材の提案や商品化を柔軟に行う−と回答してくれています。
この他、品目重視から栄養・機能重視への転換、廃棄ロス前提からロス削減への転換、特定行事連動から日常の健康維持連動への転換など、健康・社会課題解決を織り込んだ回答が目立ち新たな視点が参考になります。
セルコにおいても今年は加盟企業の皆様がハイテク機器を使って事業の効率化を図ることに対して、補助金申請とか教育などでサポートさせていただきたいと考えています。
本年もよろしくお願いいたします。
2025年を振り返りますと1月にトランプ氏がアメリカ大統領に就任し、すぐに関税の話が出て日本は石破政権下で赤沢経済担当相が何度もアメリカに渡り交渉を進めました。長い交渉途中で国内では猛暑に襲われ、春と秋のない二季と言われる長く暑い夏が続きました。
暑い夏が過ぎたあたりで高市政権が誕生しましたが、国防問題が議論し始められ、中国との間で外交問題が少しぎくしゃくしてきています。
こうした流れの中で、賃上げによって購買力が出てくるのではないかと期待していましたが、円安などによる物価上昇の方が大きくて可処分所得が増えるということにはならず、ディスカウント基調が続いています。
特に象徴的だったのは商売の山谷が少なかったこと。秋からハロウィンもサッと過ぎて、ボジョレーも盛り上がらず年末商戦も歳末感のない年の暮れでした。その意味では成熟社会が本当に成熟してきたという感じです。
10年単位で変わるITの世界
長期的スパンで世界を振り返ってみると、冷戦後が始まったのは1989年で、それ以降の30年間は冷戦後の時代。ベルリンの壁が崩壊したのは1989年11月9日でしたが、その直前の1989年3月にイギリス人のティム・バーナーズ・リーによりWebが発明されています。当時世情の変化が激しく、文献でも発表されておらず、あまり知られていませんが、Webは欧州原子核研究機構(CERN)の技術者だったバーナーズ氏によるものです。当時、コンピュータはインターネットに繋がっていましたが、分散していました。分散しているファイルを突き合わせて表示する技術がWebです。
当時スティーブ・ジョブスがアップルを飛び出して、ネクストコンピュータという会社を設立していました。バーナーズ氏はそのネクスト上でWebを創った。だから、まだPC上で創られたものではなかったのです。1991年にソ連の崩壊が始まり、このあたりから芽がでてきて、1995年にウインドウズ95がでて、その上でWebを動かした。それでWebが爆発的に浸透していった。
1990年代はまだインターネットにアクセスするのが大変だった時代。その技術を変えたのがアイフォン。2007年にアメリカで発売になって日本では2008年に発売された。今度はアイフォンの上でWebが動いた。それで爆発的に技術の入れ替えが起こって、今や私たちの生活はスマホがないと成り立たなくなっています。まだ、スマホが出てきて15年くらいしか経っていない。スマホを持っていれば世界中どこでも繋がり声も聴ければ情報も取れる。それで世界の動きが早くなってきています。
2020年から3年間ほどコロナ禍がありましたが、コロナ禍が終わる2023年にChatGPTがでてきた。それでまた、世の中がガラッと変わろうとしています。
大まかにみるとWebが出てきて世の中が相当変わり、さらにスマホができてバサッと変わった。そしてAIがでてきた。ほぼ10年ごとに大きな変化が起きているわけです。
52週MDも根本から見直す時期
特に今年は政治的にはトランプ政権になって、これまでのグローバリズムから個々を大事にするナショナリズムに戻りつつある。その意味で政治的には退行してきていて、新帝国主義と言われ始めています。
ソ連が崩壊して自由主義が伸びていくかと思っていましたが、30年したら新帝国主義の時代になりつつある。というのが今の流れです。でもどんなに時代が変わろうとも人間はどの時代でも食べないと生きていけない。その点では、私たちは食料品を扱う商売で大変ありがたいことと思っています。政治や技術の環境が変わっても人間の身体は変わらない。だから食物を食べる習慣は非常に保守的で変わらない。昨年はコメ不足騒動がありましたが、私たちの食料品を販売していく商売は続いていく。世の中の大きな変化の影響は受けるけれど事業は続けられるというのはすごく重要なことと思います。
事業を続ける中で影響を受けるのはやはり気候変動です。今年の夏も暑くなるでしょうし、そうなると食欲も減る。水分補給が重要になる。そうした消費の動向をきちんと分析して商売を組み立てなおさないといけない。去年から言っているように気候変動が激しくなっているので、私たちの行っている52週MDも根本から見直さないといけない。だから2026年は新MD元年と位置付けて、これまで取り組んできたMDを一度忘れ、今の気候変動に合わせてMDを是非見直して欲しい。
それにこれだけ技術が変化した中で、これから進んでいくのはAI。だからAIをどのように使っていったらいいのか。それが今年のテーマになると思います。
セルコレポート2025年11月号にセルコ加盟社のエコスの齊田業務部長がAIの活用についてインタビューに答えていますが、そこで言われていることをよく見て頂いて、その中から自社では何が使えるか。発注か問い合わせ対応なのか、自分たちの環境に即してAIを使っていくことが重要。先進事例を見るのではなくて身の丈に合ったAIを使って生産性を上げていくことです。
それと共に、少子化と高齢化への対応。高齢者のマーケットには実際、どんなニーズがあるのか。ベビーブーマーの世代が後期高齢者になっていて、元気な後期高齢者が増えている。そうした高齢者に対して食材、食べ方などを提案する。要するに後期高齢者が健康になるような食事の提供をやらないといけない。
少子化に対してはマーケットが縮まるから、大きな流れでは売上は減少していく。だけど、我々が生き残っていくためにはなるべく減少させないこと。そのためには来店頻度を増やしてもらうことと、買上げ点数を上げ、単価を上げていくこと。顧客が変化していくことに向けたMDを気候変動に合わせたMDと同時に考えていかないといけない。
後期高齢者は食べるものは減るかもしれないが、おいしくて健康になるものを食べたいわけだからそれは何かを見出すことと思います。
少子化に対してはAIとかスマホなどをうまく使って省力化、効率化を進めていかないといけない。
生成AIに新MDを聞いてみた生成AIに新MDを聞いてみた
ここで、「新しい52週MD」について、気候変動と後期高齢者の増加という2つの社会変化をポイントにその在り方を生成AIに聞いてみました。
すると、AIは「従来のMD」と「新しい52週MD戦略」「販促・アクション」に分けて教えてくれました。例えば、従来のMDは季節固定型で、過去のデータに基づき「梅雨明け=冷やし麺」と固定的に計画する。これに対し、新52週MDはデータ連動型。
気象データ(週間・月間予報)、在庫データ、地域別アメダス情報をリアルタイムで分析し、機動的にテーマを変更する。
具体的なアクションでは、@デジタルサイネージ、チラシなど販促物の即時差し替えを前提とした仕組みの構築、A「猛暑対応商品」の展開時期を前倒し長期化する、Bサプライヤーとの情報共有を強化し、不作・豊作の予測に基づき代替素材の提案や商品化を柔軟に行う−と回答してくれています。
この他、品目重視から栄養・機能重視への転換、廃棄ロス前提からロス削減への転換、特定行事連動から日常の健康維持連動への転換など、健康・社会課題解決を織り込んだ回答が目立ち新たな視点が参考になります。
セルコにおいても今年は加盟企業の皆様がハイテク機器を使って事業の効率化を図ることに対して、補助金申請とか教育などでサポートさせていただきたいと考えています。
本年もよろしくお願いいたします。



