セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

今こそ、現場主義に徹したプロフェッショナル集団になろう

混沌とする世界の政治経済

 新年あけましておめでとうございます

 昨年平成28年は世界的にもサプライズの多い1年だったと思います。イギリスのEU離脱、シリア難民を抱えるヨーロッパ各国の財政悪化、アメリカの大統領選でのトランプ氏の勝利、等々大きなサプライズ、変革があった年でした。そうした世界の政治経済の流れが非常に混とんとして先が見えない中で、新年を迎えました。加盟企業様の社長並びに経営幹部の方々もそう感じられていると思います。

 経済活動もスムーズな政治活動の上に成り立つわけで政治と経済は車の両輪です。どちらが脱輪してもその国は成り立たない。会社、家庭もなかなか成り立ってはいかなくなります。よく着眼大局着手小局と言います。我々スーパーマーケット業界も大きくみたら世界経済の一部であります。ということは我々も世界の政治経済の流れの中にあり、今年こそ、その方向性をしっかりウォッチして頂きたいと思います。

 例えば、今年は製造輸出業はどうなっていくのか。トランプ氏はTPPを脱退すると表明しており、EUも難民受け入れで混乱しており、政治経済は落ち 着いていません。従って製造輸出業者にとっては今年は厳しい1年になると予想されます。

 風が吹けば桶屋が儲かる。という言葉がありますが、日本の基幹産業である製造輸出業者が混沌としていると、そこに従事している従業員の所得、労働環境においてプラス要因は考えづらい。当然、その結果、人々は生活防衛、家計防衛に走り、物に対する個人消費はなかなか期待できなくなると予想されます。

お客様は買い物のプロとしてレベルアップ

 厳しい世界の経済、日本の経済が予想される中、それぞれ加盟企業様におかれては、今年ほど重要な年はないだろうと思います。厳しい時代ほど消費者の買い物基準は一層厳しくなり、お客様は買い物のプロとしてレベルアップしてきます。知識、食材、加工などにおいて、多様化し高度になる 消費者ニーズに対し、我々も食品小売業者としてそれ以上に経験、知識を積み、プロのお客様以上に高い食の提案をし続けなければ、その店、または会社の存在価値が失われます。

 IT、情報技術の進歩によってスマホ、PCなどで今までの数倍数十倍の情報が受発信されるでしょう。そうした溢れる情報の中に消費者はいます。従って、今年はそうしだ情報の上に提案できる本当のプロしか生きられない。そうした時代の幕開けが今年ではないでしょうか。

中小の小回りの良さを利かそう

 消費者もどのようなニーズを軸に食を求めているのか。今こそ、我々中小企業がそこをキャッチし小回りを利かせることです。大手小売業さんは分母が大きいだけに当然、MDでは計画販売、計画仕入れで動く大きな計画主義と言えます。それで天候不順など様々な世の中の変化対応に遅れる可能性があります。計画主義なだけに計画の規模が大きいと、それだけ、売る側、販売側の論理になりがちです。

 一方、我々中小は、朝仕入れに行って、天気を見ながらその日の提案をできる。我々は、情報を駆使し、縦軸に横軸を入れたMDができる。要は従業員 ー丸となってその地域の食の提案ができるのです。その現場主義に徹したプロ集団こそ、厳しい年を越えられる原動力となります。我々中小は今年こそ、プロフェッショナルとして現場主義に徹して頂きたいと思います。

 自動発注など技術革新の成果を商品、販売などの運営に取り入れイノベーションしていくことはもちろん必要ですが、加盟企業各社におかれてはもう一度、原点に戻り、天気や気温の変化などに敏感に反応する現場主義とプロ集団に徹した営業活動、経営活動を継続して頂き、失敗を恐れず進んで頂きたい。

景気は自分で作るもの

 先輩の前理事長である平富郎相談役が常に言い続けているのは「景気は自分で作るのだ」ということです。セルコの総会等で加盟企業様や多くのお取組み様に対して、言い続けてきたのが、「景気は自分で作る」ということです。その意味は、「売上、利益は自社自店で作る」ということだと思います。競合店の問題でも政治の問題でもない、足らないのは自 分の努力だということです。「遊ぶ時間を減らす、睡眠時間を減らす、勉強する時間を長く、働く時間を長く」と、平富郎相談役が言い続けていました。

 我々中小企業が大手に勝つには手足の「四本(資本)」をフル稼働することです。そうすれば、負ける理由などない。要するに、「勝つためには景気は自分で作れ」ということです。

「改革と改善」で商品政策の深堀を

 今年、皆様に是非取り組んで頂きたいのが、現状の見直し、つまり、「改革と改善」の実行です。仕入れ先、取引条件など仕入れの見直し、商品開発の見直しなど、改革と改善を休むことなくし続けなければ、変化の激しい環境を生き残れません。

 特に商品政策の深堀、見直しが必要です。世界ーのスピードで少子高齢化に移行する中で変化する生活シー ンをしっかりウォッチし、我々が販売している商品と消費者が期待する商品のギャップを埋めて頂きたい。

 食文化には様々なものがあります。節分など国民的な季節催事、お祭りなど地域の催事、子供の誕生日など家庭の催事等々様々な催事が全国各地で日々行われています。また、新しい食べ方が日々現れており、その食材や作り方の提案が求められています。さらにオーガニックなど健康に関する提案も大事です。

 それぞれ家庭で食べるものにはそれぞれの理由があります。単に空腹を満たすためのこともありますが、一方でごちそうメニューもあるでしょう。そうした多様化する食生活、食文化の中でいかにMDを深堀してお客様のニーズに応えていくか。老人から子供まで、きめ細かい提案型の商品政策がこれから生き残るための絶対条件になります。それこそ、我々中小企業が得意とする小回りの利く商品政策だと確信しています。

教育で大事なのは仲間づくり

 セルコ活動では、平成29年は、従来の活動にブラッシングをかけ、加盟企業様へのより一層高いレベルのサービスの提供を考え、行動に移していきたい。

 一つは情報の提供。加盟企業様に対する情報の結集と配信。これまでも様々な小売業の変化、進化、改革、商品などの情報を収集し配信を行っていますが、これをエリアでもう少し深堀していきたい。

 次に商品問題。エリアごとに食文化が違う中で難しく感じますが、業界の流れ、各加盟企業様がバイイングの中でより一層参考になる、情報をサンプル等も含めて、配信していきたい。

 教育問題では、過去の部門別教育活動、店長育成研修、チェッカーコンテスト等をやってきましたが、今年は加盟企業さんが参加した研修生をベースに戦う仲間づくりに重点を置きたい。本当の教育というのはそこで知り合った仲間が情報交換し失敗と成功を語り合うことが大事なのです。それぞれに文化が違うからです。例えばある部門勉強会に参加した人たちの卒業後の情報交換会を行うなど、今まで以上に人間関係を中心にすべての経営資源の結集を進められるような教育活動にしていきたい。

 本年を良い年にするも残念な年にするも本人の思考と行動しかありません。常に「改革と改善」へと前向きな行動を起こすならば、必ず、個人も会社も良い年になると信じております。加盟企業様のより一 層の発展とご家族のご健勝を祈念し今年も良い年にするために力を合わせてセルコ活動を推進する次第です。

今年もよろしくご協力をお願い申し上げます。

(セルコレポート2017年1月号年頭メッセージより)