セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

IT、AIの進化の激しい時代でも常に、「人間が基本」であることが不易


いよいよ、春到来。桜の花が咲き1年で最も良い季節です。学校では新入生を迎える準備の月ですし、企業でも3月期決算企業では、昨年の成果を総括し、新しく企画立案し新年度のスタートを切る重要な時期です。
世の中の変化は激しい。ことにIT関連の動きはめまぐるしく、その変化、革新、進化には目を見張るものがあります。昨今ではAI(人工知能)の進化が激しく、ホテルでロボットの受付嬢がでてきたり、車の自動運転が実用化に向かっています。
ただ、ここで「流行と不易」ということを立ち止まって考えることが大事ではないでしょうか。IT技術は情報伝達の手段であり、ロボットにしろ車にしろ、AIという情報の蓄積の中で開発される新しい手段であり道具であって、今後も続く進化であることは間違いありません。
しかしながら地球上には70億人の人類がいて、日本にも1億2000万人の人たちがいます。全てのIT,AIを支えているのは人間であり、業種業態を問わず、世の中を作り上げているのは全て人間です。基本はそこにあります。これがいつの時代も変わらない「不易」です。
我々スーパーマーケットにおいては、情報の伝授は、御用聞きから電話、ファックス、ネットと手段は変わってきています。野菜の栽培方法も自然から施設園芸へというように変わってきています。しかし最終的にそれを食べるのは人間です。
従って、売上が上がったり下がったりするのは食べる立場、買う立場になって商品の調達と提案をしているかどうかに関わってきます。商品の調達というのは物流も含めて、あらゆる情報ネットワークを結集させる力です。そしてどのように加工して食べて頂くか、惣菜として即食か、半加工するか、素材で提案するのか、健康的に提案するのか、グルメ的な提案をするのか、様々な生活シーンによって全部違います。
食べる人のことを十分に理解してそれぞれの生活者に合った提案をしているのでしょうか。流行り言葉に左右されないで、足踏みをしても良いから、原点に戻り、バイヤーはもう一度季節とか、暑い寒いといった温度、などの情報を駆使し、それに知恵をプラスして仕入れから販売加工までも行うようにして頂きたい。
セルコ加盟企業様におかれても事業規模、地域において違いますが、使う立場、買う立場になって物事の優先順位を決めて、一つ一つ固く積み上げていくことが大事で、それが来年の今頃の決算に表れると思います。
ITを駆使した受発注システム、支払いシステム、などすべて必要ですが、AI、流行に振り回されないで、基本に忠実な商いをしていただきたいと思います。

人生一度立ち止まることも必要

個人的なことですが、私は去年秋、60数年の人生で積み重なってきた病を発症し、会社及びセルコに多少の迷惑をかけた時期がありました。60数年走り続けてきて、初めて一服したわけですが、様々なことを考える時間がありました。今までとは違った景色が見え、発想を持つことができました。災い転じて福となすではありませんが、非常にプラスな面も多くありました。様々な人生の中で立ち止まる、もう一回見直す、といった時間があってもいいのではということを痛切に感じました。加盟企業のトップの皆さま、経営幹部、従業員の皆様におかれても毎日、地域のために頑張られていると思いますが、1回しかない人生でふと立ち止まる、見直す時間も作って頂けると、使った時間の数百倍、いろいろな形で戻ってくると思います。
人間1人生きてく上で、大事なことは基本に戻る、行動基準も生活も流行に流されないことです。不易な人生を送って頂きたいと思います。

セルコレポート3月号より抜粋