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熱暑、地震、台風、豪雨などの天変地異にも可能な限り事前準備を
9月に入り、人、設備、会社の点検を
9月に入っても酷暑は続くものとみられます。毎年平均気温が上がり、今年の夏も35℃を超す日が多かったので、従業員はじめ皆様の健康をチェックして、秋に向かう準備をして頂きたいと思います。
商品では涼を感じられるものの需要は相変わらず高いままと思われますが、お盆が過ぎ、秋にかけてはぶどう、栗、きのこなどに売場がシフトしていきます。
来年はもっと暑くなると思われますから、今年売れた商品をしっかり記録しておいて、来年に備えることが秋の入口でやっておくべきことかと思います。
また、冷凍冷蔵設備も猛暑でフル稼働し、疲弊している部分もあろうかと思われますので、メンテナンスを行うことも必要です。
こうした人、設備の点検に加え、会社全体の点検も必要です。特に10月には最低賃金が上がることを含めれば、人件費の中身、生産性の実態などをしっかり調べて、マンアワーコントロールをしっかり行わないと利益が出ないということになります。
その意味では、自身の健康、店の設備、会社全体のチェックをここでしっかりやっておいていただきたいと思います。
SM、SCなどがクーリングシェルターに
今年も異常な暑さが続いていますが、現状の制服はこれでいいのかという検討などを含め、「涼」をお客様に感じてもらい、従業員自らも感じられるようにいかにしたらいいかを考える。熱中症対策は本当に重要になってきています。最近では男性でも日傘を差している姿をよく見かけるようになってきています。
これだけ暑いとお客様が暑さを避けるため、スーパーに来店し涼をとられるケースもよく見かけます。コロナ対策でイートインのスペースを狭め、椅子なども減らしていますが、今後は暑さ対策の観点からそうしたスペースを広げるか、椅子を増やすなどの対応が求められるかもしれません。
今年の4月からはクーリングシェルターと呼ばれる「指定暑熱避難施設」の制度が始まっています。国の制度で、4月1日に全面施行された改正気候変動適応法に基づき、市町村は暑さをしのげる場所として、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を指定することができることとなっています。熱中症特別警戒アラート発表期間中には、指定された施設を開放することになっています(あらかじめ公表された施設の開放期間に限ります)。
指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)とは、適当な冷房設備が備わっていること、熱中症特別警戒情報が発表されたときは、クーリングシェルターを住民等に開放できること等の要件を満たす施設です。現在757区市町村からショッピングモール、スーパーマーケット、ドラッグストア、などの民間施設と公共施設が指定されています。
店舗周辺のハザードマップの点検を
今年は年明けに能登大地震があって、8月には南海トラフ地震臨時情報が出される宮崎地震がありました。そうした地震や台風の災害に備えることも非常に重要になってきています。
店の周辺のハザードマップを調べ、避難所の場所などを把握しておく。徳島の阿波おどりでもあらかじめ避難経路を設定して周知していましたが、店の周囲を調べてお客様の避難誘導のシミュレーションをしておくことも大事かと思います。
また、ゲリラ豪雨が頻発しており、店の周辺にアンダーパスがないか、そうした危険個所を示した地図を店頭に貼りだしておくのも良いかもしれません。ブルーシートも防災用品として必要。
台風も10月半ばくらいまでは襲来する恐れがあり、備えが大事です。
最近も8月16日には台風7号が太平洋を北上し、千葉県への影響が心配されていました。宍倉さんはお昼で閉店し、吉田商店さんも前倒しで前日18時に閉め、せんどうさんも沿岸沿いの店は13時閉店、その他は15時閉店しました。皆さん大きな被害はなかったが事前にきちんと対応された。
こうした、店舗の休業をどうするか、その手順を事前に決めておくのも防災対策の一つと思います。商品発注とも関連しますが、お客様はもちろん、従業員の安全を守るという観点からも重要です。
天気予報をチェックして事前計画を
天候に関する予報は正確に出るようになっていますから、対策を組むのはやり易くはなっています。台風7号の時JRは、東海道新幹線の名古屋-東京間を16日終日運休する計画を事前に告知して実施しましたので、帰省客が15日までに帰宅を早めるなど、社会全体の動きも比較的スムーズだったようです。我々の商売でも、今回は前日の15日には特需があって非常によく売れました。お客様も16日は外出しないで家にこもると決めているので前日の来店が増える。こうした社会情勢を見て、的確に仕入をしておくことが大事と実感しました。最近では交通機関のように世の中全体が計画的に動くようになっているので、以前より漠然としてではなく、具体的に変化が分かりやすくなっています。その点からも社会の変化に敏感になり、常に観察しておくことが大事になってきていると思います。
商品的には防災グッズが良く売れています。防災グッズも簡易トイレなど、毎年新しいものが出てきますから、新商品やトレンドに注意を向けておくことも大事です。そうしないと流行に敏感でない店舗と見られます。秋の防災シーズンも新しい目で備えて頂きたい。
9月のイベントでは敬老の日とお彼岸があります。そこへ向けて商品の入替えが必要になります。老人もおいしいものが食べたいのには変わりはないから、介護食も美味しさが大事で少しずつ商品が増えてきているので、そうした商品を導入してください。
お彼岸はハレの日ですが、平常品をしっかり売り込みながら、お彼岸の商材をプラスオンで売っていく。スーパーマーケットは毎日の来店客数と客単価を少しづつ上げていくことが一番重要だと思いますので、夏の終わりに向けて頑張って頂きたい
9月に入っても酷暑は続くものとみられます。毎年平均気温が上がり、今年の夏も35℃を超す日が多かったので、従業員はじめ皆様の健康をチェックして、秋に向かう準備をして頂きたいと思います。
商品では涼を感じられるものの需要は相変わらず高いままと思われますが、お盆が過ぎ、秋にかけてはぶどう、栗、きのこなどに売場がシフトしていきます。
来年はもっと暑くなると思われますから、今年売れた商品をしっかり記録しておいて、来年に備えることが秋の入口でやっておくべきことかと思います。
また、冷凍冷蔵設備も猛暑でフル稼働し、疲弊している部分もあろうかと思われますので、メンテナンスを行うことも必要です。
こうした人、設備の点検に加え、会社全体の点検も必要です。特に10月には最低賃金が上がることを含めれば、人件費の中身、生産性の実態などをしっかり調べて、マンアワーコントロールをしっかり行わないと利益が出ないということになります。
その意味では、自身の健康、店の設備、会社全体のチェックをここでしっかりやっておいていただきたいと思います。
SM、SCなどがクーリングシェルターに
今年も異常な暑さが続いていますが、現状の制服はこれでいいのかという検討などを含め、「涼」をお客様に感じてもらい、従業員自らも感じられるようにいかにしたらいいかを考える。熱中症対策は本当に重要になってきています。最近では男性でも日傘を差している姿をよく見かけるようになってきています。
これだけ暑いとお客様が暑さを避けるため、スーパーに来店し涼をとられるケースもよく見かけます。コロナ対策でイートインのスペースを狭め、椅子なども減らしていますが、今後は暑さ対策の観点からそうしたスペースを広げるか、椅子を増やすなどの対応が求められるかもしれません。
今年の4月からはクーリングシェルターと呼ばれる「指定暑熱避難施設」の制度が始まっています。国の制度で、4月1日に全面施行された改正気候変動適応法に基づき、市町村は暑さをしのげる場所として、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)を指定することができることとなっています。熱中症特別警戒アラート発表期間中には、指定された施設を開放することになっています(あらかじめ公表された施設の開放期間に限ります)。
指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)とは、適当な冷房設備が備わっていること、熱中症特別警戒情報が発表されたときは、クーリングシェルターを住民等に開放できること等の要件を満たす施設です。現在757区市町村からショッピングモール、スーパーマーケット、ドラッグストア、などの民間施設と公共施設が指定されています。
店舗周辺のハザードマップの点検を
今年は年明けに能登大地震があって、8月には南海トラフ地震臨時情報が出される宮崎地震がありました。そうした地震や台風の災害に備えることも非常に重要になってきています。
店の周辺のハザードマップを調べ、避難所の場所などを把握しておく。徳島の阿波おどりでもあらかじめ避難経路を設定して周知していましたが、店の周囲を調べてお客様の避難誘導のシミュレーションをしておくことも大事かと思います。
また、ゲリラ豪雨が頻発しており、店の周辺にアンダーパスがないか、そうした危険個所を示した地図を店頭に貼りだしておくのも良いかもしれません。ブルーシートも防災用品として必要。
台風も10月半ばくらいまでは襲来する恐れがあり、備えが大事です。
最近も8月16日には台風7号が太平洋を北上し、千葉県への影響が心配されていました。宍倉さんはお昼で閉店し、吉田商店さんも前倒しで前日18時に閉め、せんどうさんも沿岸沿いの店は13時閉店、その他は15時閉店しました。皆さん大きな被害はなかったが事前にきちんと対応された。
こうした、店舗の休業をどうするか、その手順を事前に決めておくのも防災対策の一つと思います。商品発注とも関連しますが、お客様はもちろん、従業員の安全を守るという観点からも重要です。
天気予報をチェックして事前計画を
天候に関する予報は正確に出るようになっていますから、対策を組むのはやり易くはなっています。台風7号の時JRは、東海道新幹線の名古屋-東京間を16日終日運休する計画を事前に告知して実施しましたので、帰省客が15日までに帰宅を早めるなど、社会全体の動きも比較的スムーズだったようです。我々の商売でも、今回は前日の15日には特需があって非常によく売れました。お客様も16日は外出しないで家にこもると決めているので前日の来店が増える。こうした社会情勢を見て、的確に仕入をしておくことが大事と実感しました。最近では交通機関のように世の中全体が計画的に動くようになっているので、以前より漠然としてではなく、具体的に変化が分かりやすくなっています。その点からも社会の変化に敏感になり、常に観察しておくことが大事になってきていると思います。
商品的には防災グッズが良く売れています。防災グッズも簡易トイレなど、毎年新しいものが出てきますから、新商品やトレンドに注意を向けておくことも大事です。そうしないと流行に敏感でない店舗と見られます。秋の防災シーズンも新しい目で備えて頂きたい。
9月のイベントでは敬老の日とお彼岸があります。そこへ向けて商品の入替えが必要になります。老人もおいしいものが食べたいのには変わりはないから、介護食も美味しさが大事で少しずつ商品が増えてきているので、そうした商品を導入してください。
お彼岸はハレの日ですが、平常品をしっかり売り込みながら、お彼岸の商材をプラスオンで売っていく。スーパーマーケットは毎日の来店客数と客単価を少しづつ上げていくことが一番重要だと思いますので、夏の終わりに向けて頑張って頂きたい