セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

変化の本質捉え、ピンチをチャンスに変え、チャンスを活かしてチャレンジしていこう

 佐伯理事長が15年、セルコの理事長は佐伯さんなんだという風に信じていたところ、色々な事情がありまして、こちらにバトンが回ってきました。年齢的には佐伯さんよりちょっと上ですが、経験的には若輩で半分ぐらいしか経験がないというところですが、これからどうぞよろしくお願いします。
 まだ方針などを述べられる段階まで来ていないので、2022年度にセルコチェーン60周年を迎えるということで今年度は原点に立ち返って活動の再構築をしていこうと、新しい体制で臨みたいと思っております。ぜひ皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。
 2021年。これからは今まで当たり前と考えていたことを一回リセットしていただいて、何が本質なのか、重要なのかを考えて、新しいやり方を切り開くチャンスだと捉えていただければと思います。
 良く平富郎(エコス)会長がおっしゃるピンチをチャンスに変える、そしてチャンスを活かしてチャレンジをしていく、こういった形で進めていただけるといいと思います。

まず、私たち自身が変わること
 時代が変われば生活スタイルが変わり、お客様が求めるものも変わります。当然商品が変わり、売り方も変わります。このような状況に立ち向かうには私たち自身がまず変わらねばなりません。
 お店はシビアに選別されます。お金を払うに足るか否か、がお客様がお店を選別する基準ですが、常に平会長がおっしゃっているように、まず私たち自身の脳みそを変えていかないと、2021年は難しいというのが今の認識です。それぐらい世の中が大きく変わっていくということです。
 商品、流通がどう変化するかというと、当然皆様もすでに日々体験していることだと思いますが外出自粛で巣篭り消費が出てきた。そしてSMへは神風が吹いたけど百貨店は厳しい、それに外食の機会が減ったのでデリバリー、テイクアウト、あるいはEコマースの市場が拡大した。それにインバウンドの消費は消えてしまったというのが2021年までです。

コンフォートを求めた生活スタイルに
 これからはアフターコロナ。おそらく自分たちでコントロールできないコロナを体験して、消費者は徐々にコントロールできる日常に戻って安心してくるだろう思います。ワクチンも年末に向かってだいぶ普及してくるでしょう。そういう中でお客様はシンプルさ、自宅で過ごしての心地よさ、コンフォートを求めた生活スタイルへのシフトが起こってくるだろうと思います。
 それから関係性とか繋がりを大切にする。これからは、コミュニティ、家族、生産者などとの関係性が重要になると思います。
 先日NHKでヤクルトのカリスマ女性販売員を取り上げ、ヤクルトは試飲ができないのでこれからは本部からリモートで販促をやってみようと実験しているシーンを見ました。どのような言葉がヒットするか、最初、「私たちはリモートでやっています」ということで行っていたのですが、お客様はどんどんモニターの前から離れてしまうのです。
 しかし、一言、「今、私とつながっていますよ。」ということを言いましたら、そこでお客様が興味をもって止まるようになった。ですから、モニターの前を通ったお客様が「今つながっている」といわれると何だろうと見るのですね。そうしたつながりにお客様が反応すると感じています。

リアルが再認識される
 そして当然リアルの再認識が始まります。デジタルデジタルと言っていますが、世の中だいぶデジタル疲れが出てきているので、あまりデジタルって言葉は使わないほうがいいのではないかと思っています。
 もう一つはエシカルという言葉ですね。そしてソーシャル。海外から見ると日本って倫理感が高いよねと、エシカルな国だよね、と。3.11でも海外ならコンビニとかスーパーから略奪していくシーンも見られますが、日本人はみんな並んでいたというのは印象深かったようです。
 そしてまた衛生関連と、安心・安全意識が高水準で継続していくと思います。
 ニューノーマルを考えていくときに、やはりお客様はショートタイムショッピング、ワンストップショッピングを行っていて、計画購買が進んでいます。リビングのくつろぎだとか、食卓がイメージできるディスプレイ、買い物の目的を気づかせるようなディスプレイがいいのではないか。
 コロナが消えても当分、3密を避ける考え方、あるいは健康や衛生意識の高まりが続いていくと思われるので、極端な集客だとかしないでどちらかというと、日替わり特売などからEDLPにどんどん進んでいくのではないかと思っています。
 それから距離を保ちながら楽しく、発見のある買い物ができる店。それに、非接触サービスですね。レジでも相手に触れないというのが大きな特徴になっていきます。

Z世代に重視される共創
 もう一つはZ世代と言われる1990年ぐらいから生まれている人たちの消費が進んでいる。Z世代は生まれた時からスマホなどが当然の人たちですが、そういう人たちからみると、生産者や顧客が一緒にできることを楽しむというか、お互いにともに作る共創が重視されています。そういう世代に選ばれて応援される企業になるために、志を示す、このようなことがキーワードになりそうです。
 そのことをぜひ皆様も考えられて21年も乗り切っていただければと思います。

表の世界はすべてアナログで良い
 デジタルとアナログについてですが、それぞれに良さがあるのでどっちが優れているということではないのですね。今はデジタルが進んでいて、アナログいいねというと古い人間のような風に取られますが、そんなことはなくて、アナログは非常に重要なことだし、デジタルも当然重要で、どっちがいいということはないですね。
 その中で一番の違いはアナログはどちらかというと人間的、普通にやっていることですね。感性だとか情緒とか数値にできないことがアナログ的なものと言われています。
 デジタルはすべてをゼロか1と数値で表現するので、これが一番の違いです。
 スーパーでの我々の仕事を考えてみると、スーパーでは顧客対応というのが大きな要素を占めていて、これはアナログ中心にやっていかなくてはいけない。
 スーパーにやってくるお客様に対する、表の世界はすべてアナログでいいのです。売場の表現だとかサービス、商品の鮮度、味とか、料理提案だとかこれは全部アナログ的なものでなかなかデジタル化できるものではない。
 ただ、スーパーの場合、顧客のデータをレジで集めますが、各部門でこれをうまく使っていく。そういうことが大変重要なのですね。決して我々が遅れているわけではなくて、これからこういう考え方をもって表の世界、裏の世界を良く意識しながらうまくスーパーのDX化をやっていく。そのような入口におそらく立っているだろうと思います。
 そしてチャレンジするときに、ニューノーマルの中でのお客様の気持を考える。表側はアナログですが、裏側ではそれを数値化して、どんな買い方をしているのだろう、どんな頻度で買っているのだろう、そうした分析をして、よくお客様の志向を吸収しながら、表ではアナログでお客様と接していく、それが我々の仕事になっていくだろうと思っています。
 これからも私も勉強して皆様のお役に立てるよう、情報を提供できるように努力していこうと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
(総会でのあいさつから)