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理事長コラム

理事長コラム

コモディティ、価値ある商品、エシカルなどMDを見直す大転換期

食品、6,000品目で平均11%値上げ

 食品の値上げが話題になっていますが、帝国データバンクの調べでは、既に値上げしたものと予定も含めて、食品の値上げは6,000品目以上に上り、平均値上げ率は11%にもなります。
 このように現下の課題は値上げとアフターコロナが同時にきていることです。
 今回の値上げ問題は世界的な気候変動による穀物の不作、円安、発展途上国での食料需要の高まりなど構造的な要因によっています。
 この値上げは広範に及び、欧米では、生産性の向上から所得が上がり、値上げが吸収されていますが、日本は30年くらい、所得が上がってなくて値上げへの対処を難しくしています。お客様は倹約に走るので、我々にとっても、今までと同じようなものを、同じような売り方をしていたら、相当ダメージが大きくなると思われます。

フィジカルインターネットで物流効率化

 我々が対処すべきは、売っている商品の価格をいかに抑えられるか。その為には自社組織の中での効率化、つまり、無理、無駄を省くことですが、各社努力され、すでに行われていると思われます。
 コスト削減はもはや一企業では難しく、サプライチェーン全体で取り組まないといけない問題になっています。例えば、物流を見直し、毎日配送を週に何回かに減らすとか、混載を考えるとか、遠方から買っているのを近場からにするとか。そうしたことを含めて販売している商品を安く売る方法を考える。そうした時代に入っていると思います。  
 政府でも物流問題を重視していて、「フィジカルインターネット」に取り組もうとしています。これは、コンテナの中に積み込むクレートを混載にして、積載効率を上げようというものです。いろいろな異なる回線が入っているインターネットのパケット通信のように、コンテナの中にいろいろな異なる会社のクレートを積み込み、混載する。自社だけでコンテナを使って運ぶのではなくて、コンテナの中に混載して運ぶ。物流拠点間はこうした混載で運んで、拠点に着いたら各社別に分荷し小分けして運ぶ。
 こうしたことでいずれ、物流の効率化は進んでくるとは思いますが、まずは、自分たちでできることは早めに手を付けるのが良いかと思います。

社会貢献も売場を見る物差しに

 これからの売場・品揃えはコモディティ、こだわり、エシカルの3つで構成すると良いと思います。
 消費者は同じものだったら安いものを求める。これはコモディティの考え方です。
 一方で消費者は価値ある消費をしたいとも考えている。同じ金を払うなら価値の高いものを買いたい。こだわり商品と言われる、消費者にとって価値の高いもの、各社さんでオリジナルに開発されている商品、などを奨めることも重要です。
 それにエシカル消費への対応。道徳的、倫理的な消費ということですが、自分が消費することによって社会貢献しているという意識が持てる買い物行動です。例えば20円高くてもそれをウクライナ支援に回します、と言えばその20円を高いと思わないで商品を買われる。
 一方、アフターコロナのMDとしては冷凍食品、調理時間の短い半調理品などの簡便商品、惣菜の充実。つまり食卓を短時間で豊かにできる商品。そうした観点からMDを見直していく大きな転換期にあるのではないか。そうした認識を持って各社のご商売に取り組んで頂けるとありがたいと思います。