セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

トップがファイティングスピリッツ(闘う姿勢)を持つことで数字は必ず変わる


 セルコチェーン加盟企業の皆様は、日々奮闘されていることと思います。元号が令和になって早、2か月目に入りました。身近な生活に大きな変化はないと思いますが、国家の慶事に、いろいろなイベントが行われており、我々も国民の一人としてそのトレンドに上手に乗り、お祝いとしていきたいと思います。
 上場スーパーマーケットチェーンの2月期3月期決算が発表されています。我々食品小売業は、国民の健康を守るという社会のライフラインとしての役割を担っています。ここ数年続く高齢化、人口減少に伴う環境変化が上場チェーンの決算数字からも伺われます。トレンドで見ると、SM業界全体の伸び率は2016年度までは4%台でしたが、その後はその年度をピークに3%台から1%台へと年々鈍化してきています。
 スーパーマーケット業界を全国的に見回しても、楽な地域はなく、それぞれに厳しい環境があると思います。
トップ自ら問題点を把握して解決にあたる
世の中、IoT、AIなど様々な道具が現れ、支払い方法も、クレジットカード、電子マネーが増えていて、現金が少なくなってきています。コンビニの店員さんに聞いたら、半分くらいが電子マネーだと言っていました。このように世の中が進化し、小売業を取り巻く環境は間違いなく革新と改革が進んでいます。
 そうした大きく社会が変動する時に最も大切なことはトップのファイティングスピリッツ、闘う姿勢です。トップ自ら、時代をウォッチして理解し、わが社わが店の問題点を抽出し、その改善方法を考えなければ、その企業・店の改革改善は進みません。
 我々セルコグループも含めて、いかなる会社でも問題を解決できるかどうかは全てトップ次第です。2〜3%の改善などというのはトップのやる気と気合で必ず変えられる数字です。何が何でも変えてやるのだというファイテングスピリッツが一番大事なのです。
 幹部教育というよりはむしろトップの教育こそが最大の課題です。社長自ら学ばなければその時代の負け組になってしまいます。平富郎エコス会長兼CEO(セルコ相談役)が勉強会で言い続けているのは社長教育です。「社長ですべてが決まってしまう」と。ということで今年度の大きさ課題はトップの気合とやる気と行動力。それが勝負だということをよく理解して頂きたい、と感じています。
食は最大のコミュニケーションツール
 電子マネー、キャッシュレス、セルフレジ、自動発注等、様々なIT化が進む中で、オペレーションプロセスの改革と改善が進んで店づくりもかなり変わってきています。業界のニュースもそちらに集中していますが、改めて、我々食品小売業のミッションは何かという思想の原点に戻って頂きたい。食品小売業というのは健康産業なのだということです。町、村、そのエリアの生活者のために我々は毎日、健康な食生活を提案し提供する小売業なのです。
 企業の衰退というもは、業種業態を問わず、いつの時代もあるわけで、それが時代の変化を表しています。
 しかし、我々食品小売業は、地球上に人間が存在しているならば何年経ってもなくなりません。ただ「食べる」とは空腹を満たすだけでなく、健康の元であり、家族、兄弟、会社同僚、親戚等々、人間対人間の最大のコミュニケーションツールなのです。これなくして家族の和も組織の和も、大きくは国の和もありません。食のコミュニケーションが争いをしない最大のコミュニケーションツールなのだということです。そうしたことを考えた時に、将来においてもしっかりした営業を行い、お客様に常にお役に立つような提案提供をし続けるならば、100年経ってもそのエリアの企業は絶対になくならない、と常に前向きに考えてもらいたいと思います。
大事なのは商品の開発とブラッシング
 食品小売業として、基本的なコンテンツは商品です。その商品の開発とブラッシングについて、もう一度、原点に戻って考えて頂きたい。お客様の性別、年齢、所得などの属性、いつどこでどのような状況で食べるのか、さらには、即食、簡便、時短、健康、季節など、様々な切り口での商品開発と提案を考えて頂きたい。
 特に自店と競合店を見て、お客様の目線で再分析した時に我が社我が店の問題点が見えてきたら、その問題点をトップ自ら解決する。そのような思考と努力と行動力がなければこれからは生き残れません。特にSM業界は異業種からの参入が沢山あります。
このままで行けばおそらく4〜5%は数字が落ちてくるでしょう。努力で1〜2%は取り返せるでしょうが、それが3年続いたら、負け組と生き残り組がはっきりと分かれるでしょう、ということを理解して頂きたいと思います。
発注からレジ通過までの業務改革を
 今一つは、加盟企業各社の社長様に業務改革をして頂きたいということです。
 企業規模の大小はありますが、昨今の人手不足の折、マンパワーだけでは限界にきています。業務改善し生産性を高めて、より一層、従業員に手厚く報酬が払えるようなシステムにしていかないと、人もお客様も来ないお店になってしまいます。
 というわけで、今年は業務改革を一層進めて頂きたいと願います。
 その第一は発注をどこまで自動化にでき、その省力化を図れるかです。
 商談についても、改革を進められます。2対8の法則というように、2割の商品で8割の売上を作ると言われています。従ってその2割に集中して商談し、残った8割はネット商談でもいいのではないでしょうか。
 今一つは商品づくり。インストア加工食品とアウトソーシング商品を今こそ明確にしてほしい。スーパーマーケットは生鮮食品の扱いが多いので、何をインにするのか、何をアウトにするのか見直して欲しい。
 レジは電子マネーなどのキャッシュレス対応を進め、3台のレジがあれば1台はキャッシュレスにするとか。
全ての問題は現場にあり
 ポイントは、発注からレジ通過までのオペレーションをいかに機械に置き換えるか。そうした発想の転換がコストを下げることになります。まだまだ無駄をやっていないか。その見直しで省力化に繋げる。一気にではなく、少しづつでも良いから省力化を進めて頂きたい。
 全ての問題は現場にあります。整理整頓のできていない店は生産性が落ちます。社長自らが定期的に現場へ行き、売場、バックヤードをチェックすることによって相当の業務改革ができるだろうと思います。是非とも加盟企業の皆様は一つ一つの商品と一つ一つの売場と一つ一つの店舗を総点検して頂きたい。
 人間ドックでなくて、店舗ドックです。そうすれば、人生100年時代と言われる中、店の寿命も伸びます。そうした発想で店、商品を見てもらいたい。
スタッフ増員してサポート強化
 お陰様でセルコ本部も三鷹から国立に本部を移転して3ヵ月が経ちました。スタッフも環境に慣れ、もう一度、原点に戻り加盟企業様イコール地域の生活者のために力の結集をして、情報、商品、システム、経営問題、計数、教育などについて、黒子として加盟企業様に今まで以上に提案していく所存です。
 スタッフもここへきて2名増やし、全体で10名の体制になっています。今年こそ全国の加盟企業様に足を運び、様々な意見を承りながら、出来ることから一つ一つ改善と改革をしてゆきたいと考えています。
 教育事業も加盟企業様のご意見を聞きながら直すべきは直し、残すべきは残し、今まで以上に全力投球でいきたい。商品は消費の2極化が進んでいる中で、よりリーズナブルな商品とよりオシャレな商品という2本立てのMDをより一層進めていきたい。
 システムも改善していきたい。ライブネットの改革改善を進めてビジュアルにタイムリーに見える情報システムにしていきたい。是非ともセルコを活用して頂きたい。今年はさらに良いサービスができると固く信じる次第です。

出典元(2019年6月号セルコレポート メッセージボードより抜粋)