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コロナで早まる転換期。新しい発想で仕事を進めていくことが必要
お盆の時期に台風が襲来し、地域によっては被害にあわれたところがあると思いますが、関東は8月13日〜16日、猛暑ながら比較的安定した商売ができたのではないか。全体としてはコロナも落ち着き6月、7月、8月は売上が戻ってきているのではないでしょうか。
グロサリーは値上げの影響もあるので第一四半期は苦しんだが、月を追うに従って回復基調にあるかと思います。特にこの夏は猛暑で熱中症も心配されましたが、飲料中心に暑さ対策グッズを含めてかなり動いたと思います。ただ今後、台風が来るごとに秋めいて来ます。9月の末に急に気温が下がるということが起きるかもしれず、秋の商戦もこれまでとは少し異なったものになる可能性があるので、緊張感をもった仕事をしていかなければならないと感じています。
生成AIの活用を考える
世の中の動きとしては去年の暮くらいから生成AIが出てきていましたが、この7月に東京商工会議所から「中小企業向け生成AI活用入門ガイド」(概要は別項)が出されました。セルコでも生成AIをどう活用しようかと考えていますが、大変いいガイドが出て来たのでこれで使い方を学べばいいのかと思います。文章の作成や調査などでこれを使えばうまくいくと思います。
中小企業でも30%くらいがその活用を考えているとのことなので、こうしたガイドが出ると具体的に使うところが出てくるのではないでしょうか。東商のガイドは一般例ですが、スーパーにとってはどうできるかアレンジすればいい。
コトPOPなど文章作成に向く
スーパーの実務でどれくらい使えるのかの検証は必要ですが、営業面での使い方は商品メニューとかチラシのキャッチフレーズなど、店内で掲出する告知などが考えられます。チラシは定型化されているので移行し易く、店内販促のPOP、お中元・歳暮時の案内、お節、クリスマスケーキの予約などの文章を考えるのにも便利。商品知識を伝えるコトPOPには使えそうです。
事務系での使い方は本部から店長などへの連絡の文言、店舗周辺の人口などの商圏情報など情報の収集が考えられます。
ある加盟企業様で店舗の商圏調査を生成AIにやらせたら結構まともだったと言っていました。ただ出来た結果は自分できっちり検証して判断しないといけない。スーパーで使う人は販売のプロなので、それで正しいと思えば使えば良いと思います。
チャットGPTのソフトは有料と無料があるが、無料のソフトは蓄積されている知識が2021年くらいまでで、最新の知識がアップデートされていない。最新のチャットGPT4は有償で月額20ドルで使えます。
加盟企業様も社内には1人くらい、担当者を置いた方が良い。人選はコンピュータそのものでなく使い方が問題なので、情報システムより経営企画の人が良いと思われます。
経営は世の中の流れに乗ること
景気の回復に伴ない、人手不足が続いています。こうした人手不足の中で経営していくには生産性を上げないといけない。人を少なくして店を回すためには、チラシ販促を止めて特売エンドを作る作業を減らしてシンプルにしていく。そうしたことで与野フードセンターではEDLPを行っています。一方で楽しく買い物をしてもらうためには季節催事が大事になりますが、それには人手がかかるというジレンマにあります。そのジレンマを解決していくのが経営です。
ただ生産性向上の観点とデジタル化の流れの中で、レジのセルフ化は今や一般化しつつあります。
コロナの影響もありましたが、いろいろな場面でセルフレジが増えてきています。コンビニ、ファストフード店、スーパーマーケットと次々とセルフ化している。つまりお客様がセルフ化に抵抗がなくなって来た時代になっています。スーパーだけで論じるのではなくて、社会全体の動きとして捉えないと間違う。その意味で我々も社会の変化に乗って行かないとトレンドに乗り遅れてしまう。
店舗はチェーン化すればするほど、世の中の流れに乗らないと遅れる。平エコス会長が良く言われるように「経営というのは世の中の流れに乗らないとうまくいかない」。その先が早く読めれば尚いい。読めなければ少し後からでもついていくしかありません。
別項
東商「中小企業のための『生成AI』活用入門ガイド」の概要
【基本機能】
生成AIができることは、経営者層では、事業等のアイデア出しや情報収集などの経営判断の支援ツールとして、従業員では、業務効率化や営業強化のツールとして有効活用できる。
【具体的な活用】
生成AIは質問に対して回答するもので、より精度の高い回答を得るため、「指示は明確に」「AIの役割を明示する」などの4つのポイントを記述。
具体例として「メール文面の作成」「社外文書の作成」「タスクの洗い出し」「プレゼン資料の目次作成」「文章の校正」「文章の要約」「文章の文体変更」「言語翻訳」「情報収集・リサーチ」「メールマガジン文面作成」「SNS投稿文の作成」「商品・サービスのキャッチコピー作成」などの項目を立てて、質問と回答例を紹介。
例えば、商品のキャッチコピー作成では「広告に掲載する以下の商品のキャッチコピーを5個考えて下さい」という本文と、商品名、概要、特徴、ターゲットを条件として記して入力する。
また、売上を上げるためのマーケティイグ戦略の策定や、店名、ロゴ画像の作成、人材採用の募集要項の校正、採用面接質問の作成、研修内容企画書の作成、SNSでのPR文作成などの活用ガイドも掲載されている。
活用事例として次のような従業員2名の雑貨販売小売業の活用例が紹介されている。
「生成AIが話題になり始めた2023年1月頃から活用を始めた。主には文章作成に活用。外注先への指示出しを行うにあたり、必要事項を箇条書きにして、正式な依頼文にしてもらっている。商品説明等の文章の長さの調整や、キャッチコピーのアイデアだしにも活用している。必ず内容は自身でチェックし校正している」
代表的な生成AIである「ChatGPT(チャットGPT)」の使用方法も紹介。
同公式サイトのURLはhttps://openai.com/blog/chatgpt/
グロサリーは値上げの影響もあるので第一四半期は苦しんだが、月を追うに従って回復基調にあるかと思います。特にこの夏は猛暑で熱中症も心配されましたが、飲料中心に暑さ対策グッズを含めてかなり動いたと思います。ただ今後、台風が来るごとに秋めいて来ます。9月の末に急に気温が下がるということが起きるかもしれず、秋の商戦もこれまでとは少し異なったものになる可能性があるので、緊張感をもった仕事をしていかなければならないと感じています。
生成AIの活用を考える
世の中の動きとしては去年の暮くらいから生成AIが出てきていましたが、この7月に東京商工会議所から「中小企業向け生成AI活用入門ガイド」(概要は別項)が出されました。セルコでも生成AIをどう活用しようかと考えていますが、大変いいガイドが出て来たのでこれで使い方を学べばいいのかと思います。文章の作成や調査などでこれを使えばうまくいくと思います。
中小企業でも30%くらいがその活用を考えているとのことなので、こうしたガイドが出ると具体的に使うところが出てくるのではないでしょうか。東商のガイドは一般例ですが、スーパーにとってはどうできるかアレンジすればいい。
コトPOPなど文章作成に向く
スーパーの実務でどれくらい使えるのかの検証は必要ですが、営業面での使い方は商品メニューとかチラシのキャッチフレーズなど、店内で掲出する告知などが考えられます。チラシは定型化されているので移行し易く、店内販促のPOP、お中元・歳暮時の案内、お節、クリスマスケーキの予約などの文章を考えるのにも便利。商品知識を伝えるコトPOPには使えそうです。
事務系での使い方は本部から店長などへの連絡の文言、店舗周辺の人口などの商圏情報など情報の収集が考えられます。
ある加盟企業様で店舗の商圏調査を生成AIにやらせたら結構まともだったと言っていました。ただ出来た結果は自分できっちり検証して判断しないといけない。スーパーで使う人は販売のプロなので、それで正しいと思えば使えば良いと思います。
チャットGPTのソフトは有料と無料があるが、無料のソフトは蓄積されている知識が2021年くらいまでで、最新の知識がアップデートされていない。最新のチャットGPT4は有償で月額20ドルで使えます。
加盟企業様も社内には1人くらい、担当者を置いた方が良い。人選はコンピュータそのものでなく使い方が問題なので、情報システムより経営企画の人が良いと思われます。
経営は世の中の流れに乗ること
景気の回復に伴ない、人手不足が続いています。こうした人手不足の中で経営していくには生産性を上げないといけない。人を少なくして店を回すためには、チラシ販促を止めて特売エンドを作る作業を減らしてシンプルにしていく。そうしたことで与野フードセンターではEDLPを行っています。一方で楽しく買い物をしてもらうためには季節催事が大事になりますが、それには人手がかかるというジレンマにあります。そのジレンマを解決していくのが経営です。
ただ生産性向上の観点とデジタル化の流れの中で、レジのセルフ化は今や一般化しつつあります。
コロナの影響もありましたが、いろいろな場面でセルフレジが増えてきています。コンビニ、ファストフード店、スーパーマーケットと次々とセルフ化している。つまりお客様がセルフ化に抵抗がなくなって来た時代になっています。スーパーだけで論じるのではなくて、社会全体の動きとして捉えないと間違う。その意味で我々も社会の変化に乗って行かないとトレンドに乗り遅れてしまう。
店舗はチェーン化すればするほど、世の中の流れに乗らないと遅れる。平エコス会長が良く言われるように「経営というのは世の中の流れに乗らないとうまくいかない」。その先が早く読めれば尚いい。読めなければ少し後からでもついていくしかありません。
別項
東商「中小企業のための『生成AI』活用入門ガイド」の概要
【基本機能】
生成AIができることは、経営者層では、事業等のアイデア出しや情報収集などの経営判断の支援ツールとして、従業員では、業務効率化や営業強化のツールとして有効活用できる。
【具体的な活用】
生成AIは質問に対して回答するもので、より精度の高い回答を得るため、「指示は明確に」「AIの役割を明示する」などの4つのポイントを記述。
具体例として「メール文面の作成」「社外文書の作成」「タスクの洗い出し」「プレゼン資料の目次作成」「文章の校正」「文章の要約」「文章の文体変更」「言語翻訳」「情報収集・リサーチ」「メールマガジン文面作成」「SNS投稿文の作成」「商品・サービスのキャッチコピー作成」などの項目を立てて、質問と回答例を紹介。
例えば、商品のキャッチコピー作成では「広告に掲載する以下の商品のキャッチコピーを5個考えて下さい」という本文と、商品名、概要、特徴、ターゲットを条件として記して入力する。
また、売上を上げるためのマーケティイグ戦略の策定や、店名、ロゴ画像の作成、人材採用の募集要項の校正、採用面接質問の作成、研修内容企画書の作成、SNSでのPR文作成などの活用ガイドも掲載されている。
活用事例として次のような従業員2名の雑貨販売小売業の活用例が紹介されている。
「生成AIが話題になり始めた2023年1月頃から活用を始めた。主には文章作成に活用。外注先への指示出しを行うにあたり、必要事項を箇条書きにして、正式な依頼文にしてもらっている。商品説明等の文章の長さの調整や、キャッチコピーのアイデアだしにも活用している。必ず内容は自身でチェックし校正している」
代表的な生成AIである「ChatGPT(チャットGPT)」の使用方法も紹介。
同公式サイトのURLはhttps://openai.com/blog/chatgpt/