セルコグループは、全国のスーパーマーケットを様々な角度から支援するボランタリーチェーンです。

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理事長コラム

理事長コラム

コロナ前とは大きく変わった消費行動、気温変化にいかに対応するか問われる

 加盟企業の皆様におかれましては、セルコレポート4月号をご覧いただけたと思いますが、寄稿者が少し代わり、長年に亘って、米国小売事情をレポート頂いた浅野秀二さんから五十嵐ゆうこさんにバトンタッチして頂きました。
 浅野さんはサンフランシスコに住んでおられたのでサンフランシスコを中心にして全米のスーパーマーケットの現状をレポートして頂きました。五十嵐さんはロスアンゼルスにお住まいで、家庭の主婦をしながら食品関係のお仕事に携われています。スーパーマーケットに関連した仕事をされながらの主婦(生活者)目線からのレポートを期待しています。
 4月号では米国の流通業やファストフードなどでロボットが活躍しているお話を頂きました。ロボットに関して、これまでいろいろ話には聞いていましたが、レポートでは写真での紹介や、使い勝手の感想などが盛り込まれていて、アメリカではコロナを経てロボット化が進み、現実の生活の中に入り込んでいるというのを実感を持って知ることができました。
 皆様方も読まれて興味を持たれ、さらに知りたいことが出てきましたら、セルコ本部にお問い合わせ頂き、五十嵐さんに尋ねてご回答できるようにしたいと考えています。また、こうした分野のことを知りたいということなどがあれば、是非セルコ本部にお寄せ頂きたい。
 また、白鳥和生さんには4月号で業界を展望したレポートを寄稿頂きました。白鳥さんは日本経済新聞社の記者として長年活躍してこられました。4月からは流通科学大学の教授に就任され、大学で小売業の講義をされています。4月号では日本の大手小売業がどう動いているのかという観点でレポートを頂きましたが、今後も、こうしたお話を知りたいということがありましたら是非ご連絡頂き、そうしたテーマに沿ってご寄稿をお願いしていこうと考えています。
 商人舎の結城義晴さんの連載は、すでに2年を経過していますが、これからもお願いしたいと考えていますので、セルコレポートをいろいろな角度から楽しんで頂ければありがたいと思います。

毎日の気温変化に注意が必要

 最近、季節の変化が非常に不規則になってきている印象があります。今年の桜は早く咲くだろうと思っていましたが、私の住んでいる埼玉県では昨年より1週間ほど遅い4月の初旬に咲き、学校の入学式に桜が見られるという、昔にはよくあった光景が見受けられました。ただ、春の嵐もあって咲いたらすぐに散って葉桜になってしまって、花を楽しむ期間が短かったような感じがしています。
 4月の中旬からは昔の6月くらいの高い気温になって、一気に初夏に飛び込んだ感じになっています。こうなると、我々スーパーマーケットでは売場の対応が難しくなります。昔のように季節の移り変わりを見ながらとは言っておれず、毎日の温度の変化に合わせて売場を作っていかないといけない。
 以前でいえば、6月か7月初旬くらいの商品も4月中頃から必要になってくるし、一方で昔ながらの商品も置かないといけない。このように両にらみで速やかに対応していくことが大変重要になってきています。特に日配売場を中心に売場の転換を早くできるようにする工夫が求められていると思います。発注のタイミングもあるので大変難しいと思いますが、これをやらないと5月以降の売上の確保も難しくなるだろうと思いますので注意すべき点かと思います。

臨機応変の在宅勤務が増える

 今はコロナ明けの状況にあると思いますが、コロナ前の2019年とは状況が変化していて、決して同じではありません。かなり変化していると感じています。
 例えば、コロナを通じて在宅勤務がかなり普及してきています。コロナ後の今も、週3〜4日出勤して残りの日は家で働く、という勤務スタイルが大分見受けられます。
 そのため、食事のスタイルも変化し、会社から帰ってきてから食べる食事と、昼食も含め家で仕事をしながら食べるという、両方がある形になってきていると思います。こうした変化への対応も我々スーパーマーケットに携わる人々には求められます。
 例えば、「明日は大雨だ」という天気予報がでると、会社勤めの方は、すぐに明日の勤務を在宅に切り替えるということが割と簡単に行われているようです。そうであれば、我々としては、雨の予報が出たら、前日に買い溜めするという、よくある買い物行動とは別に、「在宅勤務者が増えそうだ」と考えを巡らすことも「あり」ではないでしょうか。在宅勤務者が増えそうなら、売場では昼のメニュー商品を増やした方が良いし、夜は若干控えめになってくるのではないでしょうか。
 その辺は現場の皆様の方がニーズがどう変化しているのかが分かりやすいと思いますが、2〜3年前の感覚で売場を作っていると実際のニーズとはズレてしまう。買上点数、買上単価などの変化を細かく見ながら、きめの細かい売場作り、商品提案が必要になってきています。
 セルコ本部としても加盟企業の皆様と一緒に勉強し、情報を集めながら、適宜こうした変化が起こっているとか、こうした対応をして頂きたいとか、情報発信していきたいと考えています。逆に会員の皆様方からも「こんなことをしてほしい」とかいろいろな情報をセルコ本部に寄せて頂きたいのでよろしくお願いします。

円安もあって遠出しない傾向に

 今年に入り、スーパーマーケット業界としては、値上げもあってか好調な売上が続いています。与野フードセンターでも3月は108%で好調でした。改装で惣菜を強化している効果が出ている面もありますが、業界全体としても家で食事をされる傾向が強まっているのを反映しているのではないでしょうか。
 天候が不順で外出が比較的少なかったのではないか。お祝いの行事も家で行うことが多かったのではないか。円安が強まってきていて、インバウンド客が増えて、観光地だけでなく、どこのホテル・旅館代も高くなって旅行を控え、遠出しないで近くで済まそうという心理が働いているのではないか。実際、遠出しようにもできなかったというのが正しいのではないでしょうか。卒業シーズンで本当は外に出ていく人が多いはずなのに、国外に行くという話はほとんど聞かないという状況です。
 外国人労働の在り方が議論され、特定技能制度も見直される方向にあり、スーパーマーケットのインストア加工業務が特定技能の対象になりそうです。技能実習生はスーパーマーケットの惣菜部門も対象になっていますが、特定技能は、これまで惣菜のプロセスセンターだけが対象でしたが、今回の見直しでは、バックヤードで行う製造加工も対象になる見込みです。